ノートPCやデバイスの買い替えに合わせて、100W対応の充電器が欲しい…。けど100Wのものはまだまだ高めだし、下手に安めのを買ってハズレだったら嫌すぎる…!
そんな悩みをお持ちの方にオススメしたいのが、今回レビューするTopvorkの100W 急速充電器です!
そんなわけで今回はTopvorkの100W 2ポートUSB-C 急速充電器(型番:TV-PC006)のレビューです。
- 100WのUSB充電器としてはかなりコンパクト
- 2mのPD対応USB-Cケーブルが付属してコスパ◎
- 2ポート使用時は45W+45W
Topvorkってどこの国のメーカー / ブランド?
今回も例に漏れず、依頼を受けるまでTopvorkというブランドのことは全く知りませんでした。
なので軽く調べたところ公式サイトには下記の記述が……。
TOPVORK, a new charger brand owned by Stiger Group which is the supplier of Anker and RAVPower, has been recommended by many professional media like ZDNet and XDA.
https://topvork.com/pages/who-we-are
上記を簡単に訳すと、AnkerやRAVPowerのサプライヤーをしているStiger Groupによる新たな充電器ブランドである、と……。
むむむ……つい最近どこかで見たとことがあるような……?
具体的にどの製品のサプライヤーなのかまでは不明ですが、AnkerやRAVPowerといった有名ブランドのサプライヤー(OEM元)によるブランドということなら、充電器としての信頼性は安心できそうですね。
Topvork 100W USB-C 充電器の仕様
主な仕様は下記の通りです。
ブランド | Topvork |
製品名 | iFlash 100W PD 2-Oirt GaN Wall Charger |
モデル(型番) | TV-PC006 |
出力 (1ポート使用時) | USB-C PD:5Vx3A, 9Vx3A, 12Vx3A, 15Vx3A, 20Vx5A (最大100W) |
出力 (2ポート使用時) | USB-C PD 2ポート出力時:5Vx3A, 9Vx3A, 12Vx3A, 15Vx3A, 20Vx2.25A (各ポート最大45W) |
本体サイズ | 6.7×6.7×3.1cm |
重量 | 200g |
認証取得 | 日本 PSE認証, 米国FCCおよびUL(TUV)認証, 欧州CE / ERP / RoHS認証 |
1ポートのみ使用時は最大100W(5Vx20A)、2ポート同時使用時は各ポート最大45Wです。
開封
箱は白基調でスッキリとしています。中身は充電器本体、USB-C to USB-C ケーブル(2m)、ユーザーガイドのみと至ってシンプル。
USB-C to USB-Cのケーブルが付属しているのがお得感高いです!
見た目、質感
充電器本体の見た目は、ツヤ消しのホワイトの筐体にうっすらとTopvorkのロゴがプリントされています。
ツヤ消しの筐体の手触りはサワっとしていて、高級感があります。
シンプルデザインx高級感のある手触りは好印象ですね
サイズ、重量
形は見ての通りほぼ正方形で、サイズは手のひらにギリギリ収まるかなといった感じです。実際の寸法は、約67x66x31mmでした。
M1 MacBook Air付属のApple純正充電器(30W)と比べると一回りちょっと大きいです。
また、M1 MacBook Air付属充電器(30W)やiPad Pro 11” (2020)の付属充電器(20W)と並べると、サイズ感はこんな感じです。
やはりTopvork 100Wの方が一回り以上大きいですが、20W・1ポートと30W・1ポートを1台ずつ使うより、100W・2ポート1台のほうがずっとスマートですね。
さすがに20Wや30Wの純正充電器と比べると大きいけど、100W・2ポートになると考えると全然アリ
重量は約202gでした。
M1 MacBook Air付属の充電器(30W)が99gだったのでちょうど2倍ほどです。
重さは倍になるけれど、ポート数も倍で、出力は3倍以上という点がポイント!
ポート割り振りの確認
ポートの割り振りは至ってシンプルで、1ポートのみ使用時は最大100W、2ポート同時使用時は各ポート最大45Wとなっています。
出力 (1ポート使用時) | USB-C PD:5Vx3A, 9Vx3A, 12Vx3A, 15Vx3A, 20Vx5A (最大100W) |
出力 (2ポート使用時) | USB-C PD 2ポート出力時:5Vx3A, 9Vx3A, 12Vx3A, 15Vx3A, 20Vx2.25A (各ポート最大45W) |
実際に使ってみて
手持ちのガジェットの中で最も充電容量が大きくなる組み合わせとして、M1 MacBook Air(45W)とiPad Pro11”2020(30W)の2台を繋いで充電時の様子を確認してみました。
M1 MacBook Airの充電速度
Topvork 100W充電器の最大出力は1ポート使用時で100W、2ポート使用時が45W+45Wです。
M1 MacBook Airは最大45Wなので、1ポート使用時はだいぶ余裕があり、2ポート使用時でも理論上は最大速度で充電可能です。
M1 MacBook Airはバッテリー残量40%から充電を開始して、約2時間で満充電となりました。
- 開始時 14時5分に40%
- 30分後の14時35分に67% (充電完了予定時:17時00分)
- 60分後の15時5分に87%(充電完了予定時刻:16時30分)
- 125分後の16時10分に充電完了
基本的に45Wを上限に、バッテリーの使用状況に合わせてMacBook 側で充電速度がコントロールされるため、45W以上を出力可能な他の充電器を使ったときと比べて有意な差は見られませんでした。
充電残量が回復するにつれて、充電速度は緩やかになる傾向です
テスターを使用して充電中の電流・電圧も調べてみました。
充電開始直後は、M1 MacBook Airの上限値である45W前後での充電。
充電開始から1時間後、バッテリー残量が40%→87%まで回復した時点では、25W前後の出力まで下がっていました。
これはMacBook側の充電コントロールがしっかり効いているということですね。
最終的にM1 MacBook Airは電池残量40%から充電して、30分後に67%、1時間後に87%、約2時間後に100%まで充電されました。
iPad Pro 11” 2020の充電速度
iPad Pro 11″の場合は、充電開始直後(40%台でスタート)が約30Wでした。
30分後には約19Wになっていました。
iPad Proも約30Wを上限に、使用状況に合わせて充電W数は変化していました。
M1 MacBook Airとの同時充電でも、iPad Proの上限の30Wまで出力可能なのがポイント
2ポート充電時の充電器本体の温度
M1 MacBook Air(最大45W)とiPad Pro11″(最大30W)の2台を同時に充電開始してから1時間後の充電器本体の温度を測ってみました。
計測時の室温は約26℃です。
2ポート充電開始から1時間で、充電器本体の温度は39.7℃まで上がっていました。触ると少し熱いのがわかります。
高出力な分ある程度はしかたないですが、人によっては気になるかもという感じの熱さです。
ちなみにM1 MacBook Airで1ポートのみ使用時は、33℃くらいでほとんど熱を感じないレベルでした。
取り回し、持ち運び性
コンセント直挿しのメリット・デメリット
この充電器はコンセント直挿しタイプのため、コンセント差し込み口周辺のクリアランスには注意が必要です。
特に住宅やホテル等でよくある、縦に2口or3口並んでいる壁のコンセントを使う場合は、上の方に本器を差すと下の差込口も塞いでしまうため注意が必要です。
また、重さがそれなりにあるため、コンセントの差込口が少し緩くなっていると(ビジホあるある)自重で耐えられなくなる可能性があります。
実際、以前海外出張によく行っていたときは、プラグ変換アダプターを兼ねた充電器が自重で垂れ下がることがよくあり、他の小物を挟んで対策していました。
とはいえ、コンセント直挿しであるため、充電器用の電源ケーブルがなく荷物がスッキリするという点はメリットです。
また、この写真のようなマルチタップに差して使う場合は、上記のような問題は比較的生じにくいです。
持ち運びやすさ
サイズも割りと大きく重量も200gあるので、持ち運びやすいかと言われると少し微妙です。
少なくともカバンのなかで暴れないように注意はしたほうが良いでしょう。
Apple純正の96W充電器は1ポートで300gなのでそれに比べれば全然マシですね
ちなみにコクヨのHaco・bizには、67x66x32mmという実寸が功を奏してぴったりフィットしました。
気になる点
2台接続時の熱が少し高め(とはいえ40℃くらい)なくらいで、特に不安を感じるほどではありませんし、デザインや質感・手触りも良いしで品質面の不満等はほぼありません。
強いて気になる点を挙げるとすれば、2ポート使用時の45W+45Wという割り振りがちょっと活かしにくいかな?というところです。
45Wだと、M1 MacBook Airのような低消費電力のノートパソコンにはぴったりですが、M1 Pro・MaxやWindows系のGeForce搭載ゲーミングノートPC等を充電するには足りません。
また、タブレットやスマホには45Wまでは不要です。
したがって、2ポート使用時に45W+45Wという出力配分を存分に活かせる利用シーンというのが、M1 MacBook Airのような低消費電力ノートPCを2台同時に充電するときくらいしか思い浮かびません。
もちろんそういう状況が全く発生しないわけではありませんが、やはりちょっとレアケースだと思います。
M1 MacBook Air(45W)とiPad Pro(30W)には割りといい感じにハマりますが…
2台同時に充電する際の基本スタイルが、ノートPC+スマホorタブレット(またはスマートウォッチやイヤホン)といった組み合わせと考えると、PD 45W+PD 45Wより、PD 65W+PD30W とかPD 65W+QC 18W(※)とかの方がより汎用性が高かったのでは、という気はします。
※QC=Quick Charge
M1 MacBook Airは最大45Wでの充電が可能でしたが、最近発売されたM2 MacBook Airでは最大65Wとなっているため、2台接続だと最高速度が出ません。
贅沢な悩みでもありますが、2ポート目の45W出力は帯に短し襷に長し、という感じは否めません。
まとめ:USB-Cケーブルまで付いてコスパお化けの100W充電器
ということで、Topvorkブランドの100W PD対応 USB-C 2ポート急速充電器の使用レビューでした。
今回は大変ありがたいことにメーカー側よりオファーを頂いて製品の提供を受けています。
ですが、そのことを抜きにしても、本製品は100W対応のPD充電器の中ではかなり手頃な価格な上に、2mのUSB-Cケーブルまで付属するためとてもコスパが高いといえます。
というかPD対応のUSB-Cケーブルは地味に高いので、ケーブルが付属するのは結構ありがたいです。
先日AnkerのPD対応USB-Cケーブルを購入しましたが、90cm1本で1,790円と結構な価格です……
結論。2ポート使用時の45W+45W仕様は若干活かしにくいものの、依然として100W対応のPD充電器としては間違いなくコスパお化けの逸品です!ノートPC用に100Wクラスの充電器が欲しい人には購入候補筆頭ですね。
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